暴力と知恵
ぶらぶらしていると、印象的な風景に出合うことがある。畑や果樹園の中を歩いていると、黒い布がずらずらと掲げられていることがある。気になって調べてみると、どうやら烏除けのようだ。烏が掲げられた黒い布を仲間の死骸と勘違いするため、作物に近づかなくなるという。ただ、烏は頭がよくただの布では限界があるため、ホームセンターなどに行くとよりリアルな烏の模型が売られている。これを掲げていると、ヒトの私にも本物の死骸かどうか、一度見ただけでは見分けがつかない。日の間隔をとって観察を続けると、変化があるかどうかで見分けることができる。