いったりきたりの話

ぬるっとした文章と写真を上げます 

2017-01-01から1年間の記事一覧

panpanya 「狢」について②

気が付けばpanpanyaの4冊目の単行本、「動物たち」が刊行されてから1年がすぎ、次の単行本「二匹目の金魚」が来年の1月に出るという。「動物たち」については、収録されている「狢」についてだいぶ前に書いたが、書き足りない気がするので、もう一度書きます…

10月22日の写真

最近この5,6年の間にデジカメで撮りためた写真を何とか整理して、ひと塊の作品にならないか、と試行錯誤している。画面のデータとにらめっこして、ああでもないこうでもないと考えていると、ひたすら謎だな、という漠然とした気分になる。仕方ないのでちょ…

曇りの日

景色をすりぬけて②

いつも見ている風景でも、ふいにその同一性が破れて、新しい感慨が生まれる。

景色をすりぬけて

ぞくぞくする感覚があるとすれば、”風景”をすりぬけて何かが現れ出た時に感じられる。

住宅街の断面

切り立った崖のように、住宅街の込み入った構造が露出している。

故郷を失った人々へ

私は写真が好きです。それは、写真を撮る、という事を通じて、撮られた風景との繋がりを感じられる瞬間があるからです。これはとても不思議で、尊い感情だと思っています。なぜなら、私とその外界はとても離れているのに、まったく違う物なのに、その溝を乗…

彼岸前

panpanya 「狢」

先日、岡潔という人が書いた文章をまとめた本を読んでいると、こうあった。 「『価値判断』が古人と明治以降の私たちとで180度違うのである。 一,二例をあげると、古人のものは、 『四季それぞれよい』、 『時雨のよさがよくわかる』である。 これに対応す…