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いったりきたりの話

ぬるっとした文章と写真を上げます 

余生

  一部の一眼レフカメラは、ペンタプリズムの部分を取り外すことができる。1950~60年代初頭の、一眼レフカメラがまだ学術用や望遠専用だった頃には、ペンタプリズムを交換して、ウエストレベルファインダーにする事に意味があった。しかし、それ以降では交換する事はなかなか無かっただろう。実際、中古市場ではボディの数に対して、交換ファインダーの数は圧倒的に少ない。

 

 

 

  中古でフィルムカメラを買うと、たいていはおよそ使わない機能が備わっている。フィルムカッターを内蔵したもの、自社製のパトローネの遮光と裏蓋の開閉が連動しているもの、シャッターのガバナーが機械式と電磁式の二重になっているもの、複雑なシンクロ接点を備えているもの、パノラマ枠を備えたもの。ファインダーの交換機能もこの一つだ。

 

 

 

  私の所にあるカメラは余生を送っている。本来の意図が忘れられた機能を抱えながら、たまにフィルムを通されて、写真を撮るのに使われている。当時の人は何を意図してこれらの機能を付けたのだろうか。私はたまにファインダーを外してみたりする。

 

 

 

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