植物はもさもさ茂る
植物は不思議だ。どこにでも茂っているし、私達の知らないところでどんどん大きくなっていく。ただ大きくなる装置が暴走しているように見える。外来種なんて言われる植物でも新天地でどんどこ増えていて、人間の予想を超える繁殖力を示していたりする。この奔放さを見ていると、生命の痛快さがあっていい。
犀川の堤防に行ったら、ワルナスビがもしゃもしゃだった。
午前中は台風が接近してきていたが、構わず合羽を着て外に出た。しとしと雨が降る中、田んぼの中を抜けて犀川に行った。犀川は、流路の回りにそれなりに大きい林が広がっているので、そこに行ってみようと思ったのだ。
堤防の突き当りでは、湧水が林の間を流れている
雨の中で見る林の木々は、晴れの日に見る葉の緑よりも鮮やかだった。葉の色が、黒々とした幹と、ぼんやりと白い空との対比で、とてもきれいだった。
堤防の回りは、どこを見てもアレチウリにつるがもしゃもしゃだ
一通り散策した後、堤防を伝って止めてあった自転車に戻った。堤防は樹木に覆われていて、トンネルのように覆いかぶさった樹幹から、どんよりとした空が見えて、なかなか憂鬱であった。
水たまりで通れない場所も多く、ここ一年で一番ジャンプしたかもしれない
夢中になって散歩したせいで、自転車から結構遠くまで来てしまっていた。それでもひたすら歩いていると、急に、本当に急に雲が動いていき、いきなり晴れだした。台風が無事通過したのだろう。
どうしたらこんなにぼこぼこになるのだろう
これ幸いと合羽を脱ぎ、自転車に乗って、また田んぼの間を抜けて、家に帰った。そして兄貴が買ってきてくれた、カップめんを食べてほっと一息ついたのだった。
以下家に帰るまでの景色
空の青さが強烈である
砂利をとるためのショベルカー
家に着く頃には、路面も乾いていた
午後は濡れた靴でも洗おうと思う。